原爆症認定訴訟の早期全面解決を望む

原爆症認定訴訟の東京高裁判決で、原告が勝訴しました。
これで18ヶ所の地裁・高裁で被爆者が勝訴したことになります。
国は昨年、原爆症認定の基準を改正しました。
しかし、新基準では認定されなかった被爆者9人を裁判所は原爆症と認定しました。
これは、原爆症認定の新基準がまだ不十分であることを語っています。
私達は山口県在住のある被爆者の原爆症認定訴訟を支えてきました。
残念ながら、広島地裁判決をまたず亡くなってしまいました。
彼が法廷で訴えたのは「1.世界中から戦争を無くさないといけない。イラクでの子どもたちの戦争被害は、自らが受けた被害と一緒だ。2.私は、原爆のせいで、原爆症に罹り、ずっと働けなかった。友達と同じように労働者として働きたかった。3.子どもたちの体のことが心配だ。私と同じような病気にかかっている子ども達のことを助けて欲しい。」という3つの内容です。
広島地裁では原告41人全員を原爆症と認めました。
あれから3年の月日がながれようとしています。
5月15日に行われた大阪高裁判決も原告勝訴の判決でした。
この判決に対し国は控訴しないことを決め、ようやく解決へ向けた一歩を踏み出したのだと思います。
東京高裁も控訴せず、原告全員を救済する方法を考えて欲しいと思います。

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