上関原発建設阻止行動 26
山口県庁前で「4.26「知事意見」の徹底した履行を求める山口県庁前集会」がありました。
山口県内はもとより東京や大分などから、上関原発建設に反対する人々が200名集まりました。主催者は原発に反対する上関町民の会、原発いらん!山口ネットワーク、長島の自然を守る会、原水爆禁止山口県民会議の4団体です。
主催あいさつの後、現地からの報告がありました。
上関原発を建てさせない祝島島民の会の山戸貞夫代表は、「昨年9月から半年も阻止行動を続けている。これは、町内外や全国の多くの人達の励ましのおかげだ。私達の願いは、「瀬戸内海に原発は要らない、離島の生活を守り抜く。」ということだ。2001年、二井知事は「条件付きの同意」を表明した。当時私達は、同意することをやめて欲しいと一週間、ここで座り込みを続けたが二井知事は条件付きで同意してしまった。そのせいで、闘いも厳しさを増した。中国電力は島根原発の点検漏れが123ヶ所も発覚し、幹部職員が死亡する事態にまで至っている。土用ダムでもデータの改ざんがあり、全く信用できない。中国電力は祝島で説明会を開こうとしたがそれも阻止されると、こんどは島外で説明会を開こうとしている。そして旅費を出すという。4月15日と16日中国電力は田ノ浦で強行策を行おうとした。仮桟橋を柵で囲もうとした。こちらは浜に座り込んで抗議し、これを阻止した。いつも、中国電力は表向きは、住民の理解を得なければと言いながら、強引なことをしてくる。その上、抗議行動をしている漁民とシーカヤッカーに損害賠償を求める裁判を起こした。我々は、今ある生活を守りたい。特に、田ノ浦の魚場を守りたい。」(要約)と知事同意から9年の様子を話されました。
佐々木県議は「2001年の知事意見は絶対に許せない。知事が上関原発に同意したから、今のような事態が生み出されている」と山口県に対する怒りをあらわにされ共に闘おうと話された。
長島の自然を守る会の高島美登里代表は「昨日も、カンムリスミスズメの声が聞こえたというので、船に乗って調査をしてきた。この間、日本ではじめて三学会(日本生態学会、ベントス学会、日本鳥学会)が共同で田ノ浦の埋立てを一時中断して、環境アセスメントをやり直す必要があるとの声明を出した。中国電力に申し入れも行った。これはすごいことだ。5月1日に光市で行う瀬戸内海の生物多様性保全のための第3回三学会合同シンポジウムに、ぜひ、参加してほしい」と訴えられました。
参加者からは「田ノ浦で抗議の座り込みをしていたら中電の職員がホワイトボードを持ってきた。そこには妨害行為と書いてあった。私の後にホワイトボードを掲げ、写真に撮っていった。まるで妨害行為をしたから500万円払えと言われたような気がした。」との報告もありました。
申し入れ団からの報告は県の無責任さを露わにするものでした。
毎年、4月には県内外から多くの人が集まり、上関原発反対の声を上げているのに、県の回答は全く変わりません。
最後に祝島の音頭で「上関原発絶対反対!エイエイ・オー!」で締めくくりました。
祝島の人々を中心にお昼からも座り込みを続けました。
大分の方は「船なら上関に1時間で行かれる」と話されました。上関原発は山口県だけの問題ではありません。
山口県民として他県の人をヒバクさせないためにも上関原発に反対していきたいと思います。