第二回 祝島&長島フィールドワーク 

今年二度目の祝島&長島フィールドワークを行いました。
被爆二世の会と共に反戦運動に携わっているアジア共同行動は、この時期、二日間にわたり岩国基地の大強化に反対する岩国国際集会&デモ行進を行っています。
iwkunidemo.jpg
<岩国基地の大強化反対のデモ>
前回集会に参加した関西や関東在住の人達が「せっかく岩国まで行くのなら上関の現地にも行きたい」と希望され今回のフィールドワークを取り組むことになりました。
岩国基地と上関原発予定地は直線距離では約40kmですが、陸路だと2時間ほどかかります。
今回の参加者は8人。そのうち5人が祝島にも長島にも行ったことのない方々です。

夕方便で祝島に到着し、荷物を旅館に預けすぐに祝島小学校に上がりました。
祝島と上関原発建設予定地・田の浦のあまりの近さに一同驚きを隠せません。
iwai01.jpg
夕食後、「上関原発を建てさせない祝島島民の会」の事務所を訪ねました。
山戸代表より運動の歴史や今田の浦で起きていること、祝島の漁師が誰に言われたのでもなく一人ひとりの意思で上関原発に反対していることもお聞きしました。
そして祝島が原発に頼らず自立するための構想もお聞きしました。

翌日の午前中は二班に分かれ祝島を散策しました。
一つは貸し自転車を利用し、海岸沿いを散策する班、もう一方は近くの練り塀を探索する班です。
海岸沿いを散策する班は途中、ビワ農家の方にお会いしビワ畑に案内していただきました。
練り塀班は、最近できたばかりの「こいわい食堂」を訪ねました。
koiwai03.jpg
月曜なので定休日だったのですが、ちょうど食堂の方にお会いでき中を見せていただきました。
かまどでご飯を炊き、祝島の品を使った料理を提供するそうです。
一日5食限定なのは心を込めたおもてなしをするためだそうです。
祝島はゆったりと時間が流れます。
その流れに沿った考え方だと思いました。
食堂の隣に、150年近く前に建った練り塀蔵がありました。
蔵の中側を見学させていただきコーヒーを頂きました。
蔵の壁には建てたときに手で泥を押さえたあとが付いていました。
koiwai06.jpg
午後からは長島の四代のログハウスに向かいました。
ログハウスで「長島の自然を守る会」の高島代表より、長島の生き物についてDVDを見ながらお聞きしました。
圧巻だったはカンムリウミスズメが海中を泳いでいる映像です。
陸では歩くのも飛ぶのも苦手とされるカンムリウミスズメが海中で、まさに飛ぶように泳いでいるのです。
この映像は世界でも初めてだそうです。
それだけでも田の浦が貴重な場所だと分かります。
nagasima01.jpg
お話しが終わった後、フィールドワークに出発しました。
今回はちょうど引き潮だったので山ではなく海岸のタイドプールを歩きました。
浜には祝島のおばちゃんとカヤック隊が中国電力の作業を見張っていました。
毎日こうした行動で上関原発建設を食い止めています。
岩国で基地の強化や愛宕山の米軍住宅化に反対する住民と祝島や上関で上関原発に反対する住民の共通点は、未来を考えて行動していることだと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です