8・6広島青空式典報告

 8月6日(金)10時半より、原爆ドームの隣で青空式典を行いました。
 まずは黙祷をし、当会から国内情勢を踏まえた基調報告を行いました。被爆二世が立ち上がり被爆二世に援護を求める集団訴訟を行っている事の報告や反戦・反核・反原発運動の重要性、他国の市民とつながることの大事さを訴えました。
 続いて日韓同時行動として青空式典らしく、AWC韓国と電話でつないでぎ、生配信が行われました。韓国では、日本大使館前での行動が計画されていましたが、コロナ感染対策を名目に2名以上の集会を禁止するとのことで、警察との対峙が生じていました。AWC韓国からのメッセージでは、NPT体制の下で核保有国が増えていること、核兵器禁止条約を韓国、日本が共に批准していないことに触れ、核兵器保有国自らが核兵器の廃棄を行うことが求められました。また、「エコ」を口実に進められている核発電や、日本政府が行おうとしている福島原発の汚染水の海洋放出に反対し、反核と反原発運動に更に邁進するという誓いが述べられました。
 その後、山口、福岡、東京、京都、大阪の被爆二世や労働者、障害者が発言しました。飛び入りの参加者もおられました。
 最後のシュプレヒコールでは通りかかった人も一緒に拳を挙げておられました。

 8月6日の平和公園は、各地で活動している被爆二世が互いに顔を合わせる場でもあります。今年もあの場で再会できたことを嬉しく思います。

「静謐な8月6日」を「望まない」人もいます。
声を挙げる為、原爆・核の脅威に対して、思いを新たにするために、平和公園を訪れる人もいます。

 青空式典と同時に行っている写真展は枚数を絞って実施しました。写真を眺める人の姿は途切れることなく見受けられました。机を設置して、核兵器禁止条約への参加を求める署名用紙を置いたところ、23筆の署名がなされていました。

 7月29日に、「黒い雨」訴訟の高裁判決が確定し、原告全員に被爆者健康手帳が交付されました。
祈りでは開かれなかった重い扉が、原告たちの闘いによって開かれたのです。
「私も手帳交付の対象になるのでは」と相談を寄せる被爆者が現れ始めています。
「黒い雨」訴訟の勝利は、これまで「被爆体験」を語ることを自ら押さえつけていた様々な被爆者が声を挙げる切っ掛けとなっています。
新たな認定基準が示されるのかが、現在の焦点です。
現在闘われている「被爆二世集団訴訟」に勝利して、全ての被爆者、被ばく者への補償を勝ち取りましょう!

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