8・6広島青空式典

 被爆77年の8月6日、原爆ドーム周辺には多くの人々が集まり、それぞれの方法で被爆者を追悼をしていました。その賑わいも8時15分の鐘の音とともに静まり、セミの声だけが鳴り響きます。
 9時過ぎ、全国被爆二世団体連絡協議会(以下、全国被爆二世協)の方があいさつに来られ、被爆二世集団訴訟や核兵器禁止条約第一回締約国会議、NPT再検討会議への全国被爆二世協としての取り組みについて話されました。

 その後、「戦争と被ばくを許さない写真展」を原爆ドーム側の垣根に沿って並べました。亡くなった被爆者・二世、支援者の遺影も展示。多くの人が写真展を見てくださいました。

 10時30分、被爆三世の司会のもと、青空式典が始まりました。
 被爆二世の会からの基調報告では、
 ・ロシア軍によるウクライナ侵略戦争批判。特に核兵器での脅しを断じて許してはならない。
 ・日本政府がウクライナ戦争に乗じて軍事費の対GDP比二%への大幅な拡大を行おうとしていることや自民党内部からは、「核共有」発言も出ていることへの批判。
 ・核保有国が広島に集まる来年のG7サミット反対。
 ・全国被爆二世団体連絡協議会の行っている被爆二世の援護を求める集団訴訟を応援しよう
 ・カーボンニュートラルと気候変動を口実に原発の再稼働を次々と行おうとしていることへの批判。
 を話したのち「日韓同時行動として今年もこの8・6広島青空式典を取り組む。共に、闘おう!」と訴えました。

 続いて連帯メッセージは全国被爆二世協とAWC韓国委員会からのメッセージを読み上げました。当会に届いたメッセージはプログラムと一緒に参加者に配布しました。
また、前日にソウルの日本大使館に向けた取り組みの報告があった。

参加団体・個人からの発言では、AWC日本連、大阪の被爆二世、平郡の被爆二世・関西の仲間、連帯労組・やまぐち、福山の仲間、やまぐち障害者解放センター、福岡の仲間、憲法を活かす市民の会・やまぐちが反戦・反核・反原発・国葬反対・県民葬反対などを訴えた。

 司会が「原発の再稼働を実際にどう止めていくのか、国葬や県民葬を通じて、民衆を自民党の総翼賛体制に巻き込んでいこうとする攻撃に対して、全国で異議ありの抗議の声を組織していく、戦争をさせないための日常の取組をおこなっていく、地方選挙に私たちの意思を反映させていくことなど、八月六日に集まってこうして一年の闘いを総括して来年に向けて力強く歩んでいく決意を新たにした。そういう意義を確認した」と述べ、青空式典を締めくくりました。


 最後に関西の仲間のコールで、力強くシュプレヒコールをあげました。

 今年の青空式典は、日韓同時行動の成果の上に、反戦・反核・反原発・被爆者解放の内実を更にパワーアップした取り組みとなりました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

前の記事

原爆展

次の記事

上関フィールドワーク