さよなら原発アクションinやまぐち
新型コロナウイルスのため、今年も 「上関原発を建てさせない山口大集会」は大規模集会は中止となりましたが、上関、下関、山口、防府、宇部・美東・山陽小野田、萩・長門で創意工夫した集会が行われました。
私たちは3月12日に山口市民会館前で行われた「さよなら原発アクションinやまぐち『福島を忘れない さよなら上関原発〜げんぱつのないせかいにカエル』」に参加しました。参加者は80名でした。
集会では、東日本大震災で亡くなられた方々に黙祷をしたのち、司会(山口県平和運動フォーラム)より行動提起がありました。続いて「上関原発を建てさせない山口県民連絡会」の共同代表・内山弁護士がカエルの変装をして、誰もが安心して生活するためには「核兵器のない世界にカエル」「原発のない世界にカエル」とあいさつをされました。要所、要所にカエル(代える・帰る)が入ったあいさつは笑いを誘うと共に、大事なことを印象づけてくれました。
「上関の自然を守る会」からの現地報告では、予断を許さないこととして、「エネルギーフォーラムという雑誌に寿都(すつつ)町、神恵内(かもえない)村に次ぐ第三の最終処分場候補地として上関町が挙げられたこと」「EUが原発回帰路線に舵を切ったこと」の二点が挙げられ、「今こそ豊かな自然を活かした町作りへの飛躍を図る時です」「次世代を担う子どもたちにカンムリウミスズメやスナメリの棲む海の素晴らしさや漁師文化を知ってもらい、自ら行動する場を提供し未来への希望をつなぎます。そして町民自らが「原発No!核廃棄物No!」と言える土壌作りのために一歩一歩前進します。ともに頑張りましょう!!」と締めくくられました。
連帯メッセージは「原発いらね!ふくしま女と仲間たち」、「さよなら島根原発ネットワーク」からのメッセージが紹介されました。メッセージは他にも「アジア共同行動(AWC)日本連絡会議」「AWC韓国委員会&韓国労動者・民衆の心を集めて」「若狭の原発を考える会」「常磐教会牧師(福島県いわき市)」「上関原発を建てさせない祝島島民の会」から届いており、当日プログラムと一緒に参加者全員に配られました。
連帯発言は元県議の二人、佐々木明美さんと、河合喜代さんがされました。佐々木さんがロシアのウクライナ侵攻を利用し、核共有や非核三原則を代えようとする日本の政治家を非難し、「原発と核兵器は同根です。核の平和利用はありません。上関原発建設はダメという声を上げ続けましょう」と発言したことが、心に残りました。
次に集会宣言が読み上げられ、拍手で採択しました。この集会宣言は、村岡山口県知事に送ったそうです。
その後、参加者一同で、ハートを掲げる集会パフォーマンスを行い、商店街を通るパレードにうつりました。
パレードではカエルやカンムリウミスズメ、スナメリなどの被り物をし、楽器を打ち鳴らしながら歩きました。商店街を歩いている人も興味深げに見ていて、子どもたちは手を振ってくれました。
原発は事故がなくとも労働者が被ばくします。有事の際には攻撃目標にもなります。原発は世界のどこにもいりません。老朽原発の再稼働を阻止し、新たな原発建設を止めていきましょう。あらゆる核施設にNOをいう社会を作りましょう。