米国の未臨界核実験に抗議する!

米国政府が9月半ばに未臨界核実験を実施していました。
オバマ政権下では初めての未臨界核実験です。今後も続けると言っています。
私たちは被爆者の子どもとして絶対に許せません。
14日、オバマ大統領宛に以下の通り抗議文を送りました。


2010年10月14日(木)

アメリカ合衆国 大統領
バラク・フセイン・オバマ・ジュニア 様

被爆二世の会 代表 寺中正樹

オバマ政権での臨界前核実験に抗議する

貴国は、9月15日(水曜)、オバマ政権では初となる臨界前核実験を実施し、今後も2回の実験が予定されていると聞きます。私たち被爆二世の会は、この核実験に強く抗議します。核実験及び核兵器の保有が生み出すものは他国の民衆の抑圧と自国の民衆の核被害(被ばく者をうみだすこと)しかありません。
65年前の貴国は8月6日広島、8月9日長崎に原爆を投下しました。原爆は男女、年齢、国籍、職業の区別なく被害を与え、1945年末までに14万人の人々が亡くなったと言われています。生き残った被爆者も原爆による後遺症に苦しんでいます。しかも、被爆二世・三世にも原爆被爆の遺伝的影響が及ぶ可能性があります。
また劣化ウラン弾も放射線被害を被らせる悪魔の兵器です。貴国は劣化ウラン弾をイラクやアフガニスタンで使用しました。そこでも多くの被爆者が生まれ、劣化ウラン弾による放射線障害で苦しんでいます。
以上のことより、核兵器(劣化ウラン弾を含む)の使用はもちろん製造も保管も実験もすべきではありません。貴国は即刻、臨界前核実験を含めた核実験や核開発をやめて、すべての核兵器を廃棄すべきです。そして貴国は広島・長崎への原爆投下が人道上許すことのできない無差別の大量殺戮兵器の使用であったことを認め、被爆者に謝罪すべきです。またイラクやアフガニスタンの民衆に謝罪と補償をすべきです。
同時に私達は、アジアからの全ての米軍基地の撤去を強く求めます。アジアの国々は米軍がいなくても、互いにお互いの国の民衆を尊敬しあい、共に助け合いながら生きて行くことができます。それを阻んでいるのは他ならず、岩国や沖縄など初めとする日本全土にある米軍基地であり、韓国の米軍基地なのです。
貴国が核兵器廃絶を本気で目指すのであれば、まず貴国が所有する全ての核兵器を廃棄し、アジアからすべての米軍基地を撤去してください。

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