祝島&長島フィールドワーク

16日と17日、祝島&長島フィールドワークを行いました。
今回は初めて祝島&長島を訪れる2人を含む8人のフィールドワークです。
15日より中国電力が強引に作業を進めようとしており、緊迫した中でのフィールドワークとなりました。

1日目
今回はまず祝島を訪れることにしました。
四代から定期船に乗り祝島へ向かいます。
途中、海に浮かぶ巨大な台船が見えました。
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この台船は乗船できないよう周囲を緑色の網で囲んでいます。なんとも異様な格好です。
今日の予定は祝島の散策。
上関原発建設に反対している祝島の人がどんな場所で暮らしているのかを知ることです。
細い路地を歩いていると猫にたくさん会います。
すれ違う人とは気軽に挨拶を交わし、会話を楽しみます。
のどかなんですよね~。
祝島小学校に上がり対岸の田ノ浦を見つめました。
ほんの4kmさきにある田ノ浦に原発が作られたらと思うと祝島の人が反対する理由がよくわかります。
しばらく小学校でのんびりした後、また海岸沿いの道へ戻ることにしました。
小学校は坂の上にあります。
今回同行した車いすの人は重量級です。
上りは力任せに車いすを押せばいいのですが、下りはかなり危険です。
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4人で車いすを持ち、何とか無事下りれました。
祝島の人の平均年齢は71才。
その割に皆さん元気なのはこの坂道をいつも上り下りしているからかも知れません。
夜、いつもなら「上関原発を建てさせない祝島島民の会」の方のお話しをお聞きするのですが、今の緊迫した状態では無理です。
旅館のかたにお願いし場所をお借りして、持ち寄りの資料で上関原発の歴史と今争われている裁判のことを学習しました。また、15日の田ノ浦で起きたことが報道でどう扱われているのかをビデオで確認した後、15日、16日に田ノ浦に行った人が撮ったビデオを見ました。報道とは違う視点で撮られたビデオには祝島の人の言葉に「話を聞かせて欲しい」とよってくる中国電力の社員の姿が映し出されました。メモを取るでもなくただ、うなづくだけで本当に聞いているのか疑問に思えます。
もし、本当に祝島の人と話し合いたいのなら、まず、訴訟を取り下げ、工事を中止させるのが先ではと感じました。

17日、午前中、祝島を散策しました。
平さんの棚田は4km先なので棚田へ行く人と近場を散策する人に別れました。
棚田を散策した人達はちょうど平さんと話しでき、平さんから「一人の人間がこれだけの棚田を作ることができた。若い人も何事も諦めず頑張って欲しい」と言われたそうです。
昼便のフェリーで祝島を後にし、四代に向かいました。
四代から車で長島のログハウスを目指します。
日曜なのに、中国電力が作業を強行しようとしていることもあり、多くの車が止まっていました。
ナンバープレートから九州、四国、東北からも来ていることが分かります。
ログハウスに向かう途中、水を運ぶカヤック隊に出会いました。ログハウスのお風呂用の水です。
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これで二週間分くらいだそうです。雨も少ないので水に苦労しているようです。
ログハウスに付くとまず、「長島の自然を守る会」よりいかに長島が貴重な場所なのかをレクチャーしていただきました。長島を観測すればするほど、貴重な自然が残っていることが分かるそうです。
予定では説明をお聞きした後、長島のフィールドワークにいくはずでしたが、事態がそれを許しません。
すぐに田ノ浦に下りると中国電力の社員たちが祝島の人達の話を聞いていました。
しかし昨日と同様、話を聞くふりのように感じます。
昨日と違うのは相づちは打たず、「上関原発建設は国策だ」「皆さんのためだ」という意味のことを丁寧な言葉で言ってたことです。
この2日間田ノ浦での出来事を見て、現地へ行くのも大事だですが、祝島島民の会等へのカンパや中国電力や埋立を許可した山口県への抗議も大事だなと感じました。
おまけ:
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ログハウスで猫が出迎えてくれました。ジロウと言うそうです。
昨年の田名埠頭での阻止行動の時にカヤック隊が拾った猫だそうです。
人なつっこく、かわいがられているのがよくわかりました。

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