2012年 祝島&長島訪問

10月27日~28日、祝島&長島を訪問しました。
例年と違うのは他県からの参加者が多かったことです。
東京、京都、大阪から被爆二世や原発に関心のある人達が集まりました。

 一日目
まず祝島小学校へ行きました。
ここから中国電力が上関原発建設を目論む田ノ浦が一望できます。
今回は初めて祝島に来た方が多く、祝島と田ノ浦の近さに驚いていました。
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午後から祝島で豚の放牧や農園を行っている氏本さんのお話をお聞きしました。
豚達は島で出る残飯や売り物にならない野菜、果物を食べており、豚を早く大きくさせるために
人間が作った餌は食べさせていません。そのため、大きくなるには時間がかかります。
また、豚は休耕田に放牧しているので、豚舎などはありません。
豚は雨が降ると雨のかからないところに隠れたり、暑いときや寒いときで寝る場所を変えるなど、
工夫してすごしています。
そうした生活がストレスにならないためか、豚特有の臭いがありませんでした。
氏本さんは「たくさんの家畜を一箇所に集め、飼育することは人間にとって飼いやすいように思
いますが、口蹄疫のようなものが流行るとたくさんの豚が殺されます。原発も同じで、一見便利の
よさそうなものが、一旦事故になると大変な被害がでます。原発に頼らないと言うのは生活の根
本を見直すことにも繋がります。」と言われました。
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氏本さんは島の何カ所かの休耕田で豚を放牧しています。
豚が耕した畑には果物や野菜の種が排泄されます。
その結果、10月下旬だと言うのに休耕田にはキュウリ、スイカ、マクワウリ、トマト…の実がなっ
ていました。中には豚の蹄跡に実がなり、面白い形のものまであります。
「豚田兵直営野菜畑」と呼ぶそうです。
下の畑には子豚がたくさんいました。
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その後、わた屋さんで休憩。
昨年行ったときとは場所を移動しており、中が広くなっていました。
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美味しいコーヒーを飲みながら、談笑しているとスコーンをサービスして下さいました。
祝島の形をしたスコーン。美味しかったです。
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祝島の練り塀の絵が入ったコーヒーカップ。販売もしてました。
夜は「上関原発建設を建てさせない祝島島民の会」の代表の清水敏保さんの話を
お聞きしました。
枝野経産相が上関原発建設の中止を発表したので、上関原発はもう終わったと思っ
ている人が多いですが、中国電力はまだ諦めていません。
祝島では9割の人が原発に反対し、30年間運動をしています。
毎週月曜日に行われるデモは1147回を超え、ギネスブックにも載っています。
また11月2日に東京に行き経済産業省に申し入れや院内学習会を行った後、金曜
デモに参加されるそうです。

 二日目
朝、「上関原発建設を建てさせない祝島島民の会」の前代表の山戸貞夫さんの資料
室を見学に行きました。
山戸さんは今、上関原発建設反対運動の30年をまとめ本を制作中です。
山戸さんからは「祝島自然エネルギー100%プロジェクト」のお話しを中心にお聞きし
ました。
祝島は風が強く、また古い家が多いため屋根に太陽光パネルを設置することが難し
いので、空いている土地などに設置できないかを検討しているそうです。
電気を売電目的で大規模に作るのではなく、地域で必要な電気を自然エネルギーで
作ることが目標です。
午後からは「長島の自然を守る会」の代表の高島美登里さんのお話しをお聞きした
後、同会が所有する「きぼう」で田ノ浦現地を海側から視察しました。
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波が荒く大変でしたが、田ノ浦湾の近くをハヤブサが数羽飛んでいました。
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中国電力が工事をしていないので、安心して生き物たちが生活していることがわかり
ました。
山口県は10月23日、中国電力が申請した埋め立て免許の延長申請に関し、補足説明を求めました。中電が補足説明に回答するまで、県の審査が止まります。山口県は即刻延長申請を不許可にすべきです。
今後も上関原発建設計画が完全に撤回されるまで祝島の人々と共に闘っていきます。
おまけ
出会った猫たち
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