2010反原子力デー「原発いらん!in上関集会」

上関町室津に上関原発建設に反対する人々、1000名が集まり、
2010反原子力デー「原発いらん!in上関集会」が開催されました。
主催は原発に反対する上関町民の会、上関原発を建てさせない祝島島民の会、原発いらん!山口ネットワーク、原水爆禁止山口県民会議、長島の自然を守る会です。
この日は大雨と強風のため傘が全く役に立ちません。
海に近いこともあり、主催者の判断で急遽公民館での開催となりました。
まず主催者挨拶として原水爆禁止山口県民会議の岡本議長が、2年前山口県が公有水面埋立免許の許可を出したこと、昨年の田名埠頭での闘いの経緯などを話されました。
上関原発を建てさせない祝島島民の会の山戸代表は「北海道、青森から鹿児島まで各地の人が集まっている。10月15日から海での埋立の阻止行動を10日間続けている。これ以上海を壊されるわけにはいかない。現地に足を運んでくれる人、支援の声、経済産業省や中国電力への抗議の声が力になっている。今後も島での暮らしを守るため闘うので支援し続けてほしい」と話されました。
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また、長島の自然を守る会の高島代表は「奇跡の海に原発を!」というパンフレットを作り、名古屋で開かれている生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)の会場でまいたこと、本会議でのNGO声明の中で上関のことが取り上げられたことを報告されました。
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続いて「上関原発の無用性・自然エネルギーの可能性」と題し環境エネルギー政策研究所の飯田哲也所長が講演されました。
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飯田さんは「原子力ルネッサンスと言われるが幻想に過ぎない。世界の流れは自然エネルギーに向かっている。原発を推進しているフィンランドとアメリカでさえコストがかかり過ぎるという理由で新規建設ができていない。日本がこのまま原発に依存していると経済的にも世界に遅れをとる。化石燃料や原発では地元にお金が落ちないので自然エネルギーを増やした方がいい。雇用にも繋がる」などと話されました。
講演が終わった後も原水禁の方々などの発言が続きました。印象的だったのは佐々木明美山口県議と大分県平和センターの方の発言です。
佐々木県議は「2001年4月に二井山口県知事が上関原発建設に同意の意見書を提出したことが最大の原因で今の状況を作り出しています。しかしこの9年間で上関原発に反対する運動は衰えるどころかますます大きくなっています。社民党は岩国に米軍住宅も作らせないし、上関原発も造らせないように頑張ります。」と力強く話されました。
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大分県平和センターの方はカンパを島民の会に渡した後「大分には原発はありません。しかし近くに伊方原発があります。県に原発の事故があった時の避難方法を聞くと、想定していないことがわかりました。その上、『大丈夫です。こちらには風が吹きません。』と答えました。鹿児島の川内原発では温排水が7km先まで流れています。上関に原発が出来たら温排水の影響で祝島のヒジキやワカメが壊滅します。海の生態系を壊してはいけません。」と話されました。
その後、外に出てデモを行いました。折良く、小雨になっています。
小さな子どもから高齢者まで「海を守ろう」「上関原発反対!」などの声を上げ、約1.5kmを歩きました。
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最後に室津の広場に戻って宣言文を採択し、島民の会の音頭で「上関原発反対!エイエイオー」の声を上げ締めくくられました。

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