2019下半期の報告

8・6広島青空式典
8月6日の広島は早朝より雨が降っていました。
8時15分に黙祷をして被爆死者に二度と侵略戦争を起こさせないと誓った後、「戦争とヒバクを許さない写真展」の準備をしました。パネルが雨に濡れぬよう透明のビニール袋二重に包み並べ、英語・韓国語・中国語の訳を置くと、多くの外国人も傘をさしてパネルを見てくださいました。
青空式典の前に、全国被爆二世団体連絡協議会の役員2名が来られ、設営準備の手伝いと貴重な発言を頂いただきました。。
青空式典が始まるころには、雨が止みました。
司会の被爆三世が、「再び核兵器を使うような世界の流れが起こっているが、私たちは核兵器を絶対に使わせない、全て廃棄させるために行動する。日本政府は、原子力発電所に対する批判とその被害を復興五輪ということで覆い隠そうとしている。許してはならない。雨のため、遺影を掲げることはできなかったが、一人一人が核の被害者に思いを馳せ、黙祷しよう」と呼びかけ、黙祷の後、被爆二世の会が基調報告を行いました。
次に、全国被爆二世団体連絡協議会とAWC韓国委員会と青年政治共同体ノモのメッセージを紹介しまた。
あじあんさんは、日本国憲法前文を始め、三曲を歌って青空集会を盛り上げた。通りすがりの外国人も一緒に手拍子をしていた。8月8日福山空襲の日に行われるピースコンサートのお知らせもあった。
リレートークでは各団体・個人が思いを語った。
AWC日本連、大阪の被爆二世、福岡の仲間、アジア共同行動関西青年部、連帯労組・やまぐち、やまぐち障害者解放センター、憲法を活かす市民の会・やまぐち、避難者、AWC山口が反戦・反核・反原発、排外主義NOの声を上げました。
閉会の挨拶をやまぐち障害者解放センターが行い、最後に皆でシュプレヒコールをして青空式典を終えた。
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上関&祝島フィールドワーク
8月9日(金)~11日(日)に岩国・労働者反戦交流集会実行委員会の取り組みで関西・関東のかたを上関と祝島に案内しました。
一日目
上関まるごと博物館でビワ農家の方のお話をお聞きしました。
参加者の殆どが上関原発についてほとんど知らない人だったので、まず基本的なことを話して頂き、今も上関原発を建てようとしている動きがあることを説明していただきました。
参加者からは生きていく、生活するための住民運動と労働運動の共通性が感じられるという感想がありました。
二日目
上関と祝島のフィールドワークをしました。
道路端にある「原電に反対する人は上関町に来ないで」と大書された看板を紹介。この看板が2011年3月11日以後に建てられたと説明すると皆さん驚いていました。
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その後、定期船で祝島へ。
今は休校している祝島の小中学校から、中国電力が上関原発建設を目論む田ノ浦を眺めました。
あまりの近さを皆さんまたビックリです。
昼食後は練り塀や万葉の碑、岸の隠れ屋などを案内しまた。
15時より『上関の自然を守る会』の船で田ノ浦周辺を案内していただました。
取水口と放水口が非常に離れていること、田ノ浦が“奇跡の海”と呼ばれている事などを教わりました。
夕食はシーパラダイス白浜で漁師飯を頂いただきました。
魚尽くしの料理に舌鼓を打ちながら『上関の自然を守る会』の共同代表の高島さんや三家本さん、上関まるごと博物館の管理人・上田さんと交流をしました。
その後、上関まるごと博物館に戻り、DVDを観ました。
イルカが何百頭も群れをなして泳ぐ姿から始まるDVDには上関の自然の素晴らしさが詰まっています。
参加者も「緑が迫って来る。空も海も山も素晴らしい」と感想を述べていました。
高島さんは、「上関町民は中国電力から『ここには何もない』と言われ続け町に対する誇りを失っていた。しかし、今は町外の人から『すばらしい場所ですね』と言われるので誇りを持ち始めている」と言われました。
高島さんたちは原発に頼らず、自然を生かして生活できるシステムを作りたいと考えています。

原爆展
8月31日(土)~9月8日(日)、山口市民活動支援センター「さぽらんて」にて、山口市原爆被害者の会が主催する原爆展が行われました。当会は共催団体として、設営や撤去、運営に携わりました。
メインは9月8日(日)の広島平和記念資料館の報告と被爆体験のお話しでした。
協賛として山口県被団協、後援として山口市教育委員会がなっています。
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第13回九州・中国地区被爆二世交流会
11月、年に一度の交流会が今年も開かれました。
被爆二世も中高年となり、健康への不安や親の介護などいろいろと話し合いました。被爆者運動についても語り合いました。

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