被爆二世対策申し入れ

山口県に対し被爆二世・三世対策についての申し入れを行いました。
対応は山口県健康福祉部医務保険課の三名。
申し入れの中心は被爆二世へのガン健診の実施。
県の回答は、「被爆二世対策は国が責任を持つべき」「申し入れがあったことは国に伝える」でした。
山口県は被爆者や被爆二世のニーズに応えて
被爆二世の健診回数を増やし、県独自で「被爆者二世健康診断記録表」をつくるなど
努力されてきました。ありがたいことです。
今の被爆二世の要望はガン健診です。
被爆二世の会への相談も「ガン健診を早急に実施して欲しい」と言う声が多くなっています。
ぜひニーズに応えて頂きたい。


                              2009年10月28日

山口県知事 二井 関成 様

被爆二世の会 代表 寺中 正樹

申し入れ書

平素より、被爆者並びに被爆二世への援護についてご尽力頂き誠にありがとうございます。
山口県が2000年5月より交付し始めた被爆者二世健康診断記録表の所持者が2009年
3月末には1,267人となりました。これは、被爆二世が山口県行政に対する期待の表れだ
と思います。
私たちの親は、先の戦争で受けた原子爆弾の後遺症に今も苦しんでいます。その子どもで
ある私たちも親と同じような病気にかかったり、又親と同じような病気にかかるのではと不安
に思う方が少なくありません。現在、被爆二世の大半が40歳代を越え最高齢は60歳をこえ
ている中で、特にガンに対する健康不安は益々大きくなっています。当会は、(財)山口県原
爆被爆者支援センターゆだ苑が毎年行っている休日巡回検診でアンケートをとっています。
その結果、多くの被爆者・二世から被爆二世へのガン検診を求める声が強く上がっています。
また、当会のホームページの各都道府県の被爆二世対策の登録情報を閲覧された方から、
ガン検診についての問い合わせも多数あがっています。実際に、東京都や静岡県では、既に
被爆二世のガン検診を行っており、多くの実績を上げて、被爆二世の健康不安の軽減とガン
の早期発見に役立っています。
また被爆三世への健康診断を希望する方も増えています。
つきましては、以下の点について要望しますので、よろしくお願いします。

一、被爆二世健診を充実させ、特に希望の多いガン検診を実施すること
一、被爆二世が被爆者の健康管理手当に該当する疾病にかかった場合医療費の自己負
担分を助成すること
一、希望する被爆三世に健康診断を実施すること
以上

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