2011年8月6日、青空集会報告

66年目の8月6日、私達は原爆ドーム前に集まりました。
8時15分、鐘の合図と共に黙祷を捧げました。
今年は土曜日であり、3・11の東北太平洋沖地震と福島第一原発事故のこともあり、
例年より多くの人々が平和公園に集まっています。
黙祷が終わると写真展を設置しました。
題名は「原発と原爆-放射能被害に抗議する-」。
広島・長崎の原爆被害とチェルノブイリ原発、福島原発事故、そして上関原発建設反対運動の写真を並べました。例年のように英語の訳も付けています。


集会前に韓国被爆二世の会の会長が立ち寄られ、発言されました。
10時30分、いよいよ青空集会の開始です。
基調報告では
 「福島第一原発事故で新たなヒバクシャが生まれてしまいました。
原発は核武装を目論んだ中曽根康弘達によって建設が始まり、今ではアメリカ、フランスに次ぐ三番目に多い国になっています。
また東北太平洋沖地震の際、米軍と自衛隊がトモダチ作戦と称して上陸作戦を敢行しました。これは朝鮮半島への上陸作戦と同じ物で、私達はアジアに向けた新たな侵略戦争を許さない決意をしっかりと持たなければいけません。
米軍岩国基地では日米両政府は地元住民には騒音を軽減すると説明し、沖合に移設工事を開始しましたが、実は世界最大の海兵隊基地を作ろうとしています。
私達は二度と戦争の被害を繰り返させないため、岩国市民と連帯して岩国基地の大強化を許さない、愛宕山に米軍住宅を作らせない、運動を今後も続けます。
 現在、被爆者問題は大きく4つあります。
 一つは原爆証認定の問題です。二つ目は被爆地の拡大の問題です。三つ目は在外に住む被爆者が日本に住む被爆者と同等の援護がされていない問題です。四つ目は未来に続くことですが、被爆二世・三世の問題があります。
 被爆者援護法を被爆二世・三世や第五福竜丸のヒバクシャ、原発被曝労働者、そしてJCOのヒバクシャをはらんだ新たなヒバクシャ援護法にしていく必要があるだろうと思います。
 そして、あの15年に及んだアジア太平洋戦争でアジアの人々を殺戮した日帝・皇軍の歴史を再び繰り返してはなりません。私達はそういう決意を持って、ふたたび同じ過ちを繰り返さない為にできることから声を上げていきましょう。共に闘いましょう。」
 と発言しました。
 連帯メッセージは台湾労働人権協会、国際民衆闘争同盟、アジア太平洋反基地ネットワーク、BAYAN香港支部、国際民衆闘争同盟オーストラリア支部、BAYANから寄せられました。

 続いてあじあんさんの歌です。新旧の反原発ソングを皆で歌いました。
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 参加団体・個人の発言では、山口大学・山口県立大学ユネスコクラブ、戦争・差別・貧困とたたかう学生グループ・あすじゃ、連帯労組・やまぐち、AWC、やまぐち障害者解放センター、SYN、憲法を活かす市民の会・やまぐちの他、飛び入りの平和団体や被爆二世、三世、アメリカ人が反戦・反核への思いを述べました。
アメリカ人の方は「アメリカ政府は核兵器を1000発減らすというが、何の意味もない。アメリカが率先して核兵器を0にしなければ核兵器廃絶はできない」と発言されました。
AWCの閉式の挨拶の後、「全ての被爆者・被爆二世・被爆三世の国家補償を勝ち取ろう!」「日本の核武装を許さず、世界中から核を廃絶しよう!」「全ての原発を即時停止させ廃炉にしよう!」などのシュプレヒコールを挙げました。
併設した写真展には多くの人が足を止めてくださいました。
チェルノブイリ原発事故と福島第一原発事故の写真は写真家の森住卓さんに、上関原発建設反対運動の写真は写真家の東条雅之さんの写真をお借りしました。
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また、全ての原発の廃炉を求める1000万人署名にも多くの方が署名してくださいました。
多くの方々にご協力いただき、今年も青空集会と写真展が無事終了しました。
ありがとうございました。

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