平野伸人さん第15回平和・協同ジャーナリスト基金賞奨励賞受賞おめでとう!

平野伸人さんが第15回平和・協同ジャーナリスト基金賞奨励賞を受賞されました。
長崎新聞記者の高比良由紀さんや共同通信記者の野崎亮さんとともに出版された「海の向こうの被爆者たち」(八月書館)が認められたのです。
平野さんは日本人被爆者と比べて援護の格差がある韓国人被爆者や、アメリカ、ブラジルなどの被爆者の支援を長年続け、被爆者援護法が日本外に住む被爆者にも適用されるよう尽力されました。
その努力は並大抵ではありません。
この本を私たちが見たのは7月25日の学習会の時です。
この学習会には平野さんをお招きし、「残された被爆者問題」と題し、被爆体験者のことを中心に学習しました。
7月25日は九州を集中豪雨が襲いました。
朝、テレビをつけると「豪雨のため長崎本線が不通になった」という情報が飛び込んできました。
平野さんは長崎からJRでくる事になっています。
「平野さんは来れないかも知れない」
学習会のスタッフに連絡し、平野さんから事前に貰っていた資料を基に学習することにしました。
ほどなく平野さんより連絡が入りました。
「JRは動いておらず、高速バスは長蛇の列で乗れないので、車でそちらに向かいます」
平野さんが来てくれることに私たちは小躍りしました。
しかし、今度は高速が土砂で通行止めになったとテレビから情報が流れます。
平野さんからも連絡があり、「高速を下りたら渋滞で行けそうにない」と言われました。
自然にはかないません。今度こそ諦めるしかありません。
「平野さんの資料を基に学習するので大丈夫です」
と返事をしました。
しばらくして、平野さんから連絡がありました。
「今、博多駅にいます。新幹線でそちらに行くので駅まで迎えに来て貰えますか?」
その時の喜びをどう表現したらいいのでしょう。
新山口で平野さんを出迎えたとき、大きな荷物を持たれていました。
その中に「海の向こうの被爆者たち」(八月書館)があり、学習会の会場で売りました。
平野さんが講演をされる前に、「運動は諦めないことが大事」と言われました。
この時の学習会も平野さんが諦めずに来てくださったので実現しました。
どんな困難があろうとも最後まで諦めないことが大切です。
それはどんな運動にも通じることです。
今、上関原発阻止行動は田名埠頭から田ノ浦に移っています。
祝島島民やシーカヤッカーを中心に粘り強い運動が行われています。
9月10日より3ヶ月を迎えようとしています。
現地を訪れたり、カンパを送ることで支えていきましょう。
共に原爆も原発もない世界を目指しましょう!

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